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友情物語

今まで、こんな書き方はなんかむずがゆい感じもあってあまりしなかったけれど、俺には親友だと思ってる(相手はどう思ってるかは分からないが・・・)人間が3人いる。今回はそのうちの1人との話。ひょっとしたら本人はこの話を書くと嫌がるかもしれないけれど、俺にとっては重要な出来事だと思ってるから書こうと思う。本人にも絶対にマイナスにはならないはずだから。文章が拙くて伝わんない部分とかあって、それに対してのツッコミとかもありそうだけど。

まず前置きとして、俺とその友人とは俺は「男の友情」っていうふうに捉えてる。傍目からみたらけなしてる(けなし合ってる)ように見えるかもしれないけれど、信頼関係はあるって感じだ。それに対して、実際に「女同士の友情」ってものに直に触れて実感した訳ではないけれど、なんか「女同士の友情」ってのは表面上でもどんな時でもお互いよく言い合ってるイメージがある。かと言って世間の一般の「男の友情」ってのがどんなものかってのも微妙だけど。

前置きはそんな感じで、今回の舞台は約6年前の中国の槍州、俺がよく中国留学(合宿)って書いてる時期だ。

中国の天津で留学(合宿)してた俺らの学部は1泊2日で天津を離れて槍州へ社会見学へ行った。そしてその夜に、ある1室に人を集めて飲み会をやろうという事になった。

そこにいろいろなクラスから野郎と女の子20人くらいが集まった。そこで最初はおとなしく酒を飲みながら歓談するって感じの雰囲気だった。

途中でその雰囲気が一変した。最初はいなかった、普段はワイワイ騒ぎながら酒を飲むような連中がウワサを聞きつけてその飲み会に入って来たのだった。その連中にいつもターゲットにされてた俺は酒をあまり飲めないから、いつもは何とかしてそいつらから逃れてたのだった。でも、今回は逃げ場もない。結局、そいつらに飲まされる事となった。

そいつらが俺に対して飲ませるためのコールをしてくる。その場は完全に圧倒的なアウェーだった。俺が拒めばそれはそれでその場はしらける。飲まされるがままに飲み続けてもそれはそれで酒の強さをアピール出来るほど強くない。俺はこの場ではピエロになるしかないと思った。

周りの人間はどう思って観てたんだろう?俺を気遣ったり、俺に対して哀れんで観てた人間はどれくらいいたんだろう?一部の女の子はそういう目線で観てくれてたと思いたいが。ただ、あの雰囲気でそう思ったところで、どうすることも出来なかっただろうけれど。

飲まされ続けて「もうどうにでもなれ」って思ってたところに(いい方の)事件は起きた。その場にいた友人が颯爽と寄って来て、連中から引き離して、俺の部屋に戻してくれたのだった。

かなり飲まされた状態だったから、俺は頭もガンガンに痛かったし、すごく気持ち悪くて、吐きまくって寝た。内容までは覚えてないけれど、友人が何か話をしていた。この時点では俺的には「嫌な連中に捕まってしまった」って気持ちと、調子に乗って一緒に騒いでた一部の女に対して、「調子こきやがって、お前に俺の立場が分かるのか?」って気持ちと、友人に対しての感謝の気持ちが残った。でも、強い屈辱感ってのはなかった。多少はあったけれども。けなされるのには慣れているから。実際、次の日にはケロッとしてた。

その時はこの話はこれだけだと思ってた。でも、帰国してからこの話の続きを本人や周りから聞かされた。

友人はその後、飲み会に戻った。そこで俺の事をバカにしてた女に対して一喝したらしい。そして、俺が相当ヘコンでると思ったらしく、一生懸命寝てるか起きてるかって状態の俺に向かって勇気付けるような話をしてたらしい。

俺はそれを聞いた時泣きそうになった。友達と言える人間にそんなことをされたのも初めてだったし、俺のことをそこまで考えてくれてたんだって思ったら涙が出そうになった。

俺の性格だったら、その場にいても相手が女っていう時点でそこまで出来ないし、せいぜい不機嫌な顔をするくらいで、後からグチグチいうのが関の山って感じだから。

別の友人がこの友人に対して言ったそうだ。「お前は友達を裏切らない」と。俺もそう思う。だからこそ、表面上はけなし合ってるように見えるけれど、俺は信頼してる。

これを読んだ人に俺が伝えたかったように伝わっただろうか?本人からクレームが来るかもしれないな。

じゃ、また。
by toproad3000 | 2005-05-18 08:31 | 出来事


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