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真実と事実

世の中では「真実」と「事実」って言葉は同じような使われ方をしている。だけど、「真実」を「実際に世の中で起こったこと」、「事実」を「自分がある出来事に対して認識している内容」って捉えて考えてみたい。

「真実」ってのは1つだけで、俺の知りうる真実で言えば、対世間的な部分で言えば、去年のダービーはキングカメハメハが勝ったとか、個人的な部分で言えば、今日の俺の昼飯はパンだったとか。実際に世の中で起きていることはある局面においては1つだけだ。

それに対して、「事実」は「真実」の積み重ねによってどんな形にも変わっていくものだと思う。尼崎で電車が脱線したっていうニュースを観るっていう「真実」、少女が監禁されたっていう記事を読むっていう「真実」、ネット上に再現された『電車男』っていう恋愛物語を読むっていう「真実」、ブログに書かれてることを読むっていう「真実」、それに自分自身の解釈やそれに対するイメージが加えられて「事実」になっていくと思う。

「真実」=「事実」って使われ方をするから人はニュースを観て、事件という「真実」を知ったと思い込みやすいと思う。でも、その人が知ってるのは、事件をニュースで流してるっていう「真実」であって、事件そのものの「真実」ではない。ニュースも伝える側の「事実」を通して伝えられる事も多いように思う。

「真実」=「事実」ってのが成立するのは自分の目で実際観たものだけなんじゃないだろうか。自分は全てのものの「真実」は観れないから、それを伝える情報と、それを受け取った自分が、それをどう捉えたかによってそれがある「真実」に対する自分の中での全てになる。

なんか入試問題の国語の文章みたいになっちゃった。

じゃ、また。
by toproad3000 | 2005-05-30 17:25 | 思考


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